アスタリフト メン MONOM レビュー|スキンケア三日坊主の俺が、これだけ続いた理由

洗面台に並んだスキンケアボトル

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洗面所の棚に、使いかけのまま化石になった化粧水が3本ある。どれも「今度こそ肌をどうにかする」と意気込んで買った戦友たちだ。合掌。

俺のスキンケア史は、挫折の歴史である。冬になると頬がカサつく。ヒゲ剃り後がヒリつく。さすがにまずいと思って化粧水を買う。3日は塗る。4日目、風呂上がりに髪を乾かした時点でもう面倒くさい。5日目、存在を忘れる。1か月後、棚の奥で発見して罪悪感だけを補充する。このループを何周したか、もう数えていない。

白状すると、買う瞬間がいつもモチベーションの最高値だった。レジで「俺は明日から肌を大事にする男になる」と誓い、その誓いの賞味期限はだいたい72時間。ジムの年間会員権とまったく同じ構造である。人間は、意志の力だけで新しい習慣を維持できるようにはできていない。少なくとも俺は。

挫折の原因もはっきりしている。ベタつきと工程数だ。塗った後に手と顔がペタペタするあの感じが不快で、しかも「化粧水の後は乳液も塗れ」などと言われた日には、俺のやる気は音を立てて崩れる。歯磨きのように無心でこなせないケアは、俺の生活には定着しないのだ。

そんな俺が、アスタリフトのメンズライン「MONOM」の高保湿タイプに手を出してから、なぜか今日まで続いている。この珍事を、今日はロジックで解剖してみたい。

アスタリフト メン MONOMとはどんなメンズスキンケアか

基本情報を整理しよう。アスタリフトは富士フイルムが手がけることで知られるスキンケアブランドで、名前くらいは聞いたことがある人も多いはずだ。MONOMはそのメンズラインにあたる。俺が使っているのは高保湿タイプで、120mL入りのボトル。詳しい成分やラインナップの全体像は、リンク先や公式情報で確認してほしい。

特徴を一言でいえば、「これ1本で完結する感覚で使える保湿ケア」だ。風呂上がりや洗顔後、手に取って顔に馴染ませる。以上、終了。化粧水だ乳液だ美容液だという役職の序列を暗記する必要がない。スキンケアの世界は初見にはあまりに階級社会なので、この「役職を全部兼務してくれる感」は、ズボラにとって革命的である。

ちなみに「メンズ用と女性用で何が違うんだ」という疑問は俺も持っていた。厳密な設計の違いはメーカーの領分なので踏み込まないが、毎日ヒゲを剃る顔で使うことを想定した使用感になっているかどうかは、使う側にとって案外大きい。少なくとも俺の顔では、剃った直後に使っても不快感が出にくかった。ここは後で詳しく書く。

本音レビュー:ベタつかない使用感は本当か

使い続けている俺の率直な感想は、こうだ。

メンズスキンケアは続かないことが多いが、これは別だった。ベタつかずに潤うので不快感がなく、オールインワン感覚で使えるのが大きい。あれこれ塗りたくない人なら、これ1本で十分だと思う。

先に大前提を置いておく。これはあくまで俺の肌での体感であり、肌質は人によって驚くほど違う。使用感や効果の感じ方には個人差がある。その前提で、良かった点を分解していく。

まず「ベタつかない」について。塗った直後はしっとりするが、少し経つと肌に馴染んで、手のひらが頬に貼り付くような感触が残らない。過去に挫折した化粧水たちは、このペタペタ感が嫌で続かなかった。塗った直後にスマホを触っても画面がぬるっとしない、と言えば伝わる人には伝わるはずだ。不快感がないというのは、地味なようでいて、継続の絶対条件である。

次に「潤う」について。俺の体感では、冬場の頬のカサつきと、ヒゲ剃り後のつっぱる感じが気にならなくなった。ただし鏡の前で「別人の肌になった」というような劇的な話ではない。そもそも保湿ケアとは本来地味なもので、「不快が消えて、何も起きない日常が続く」のが成功状態なのだと思う。派手な変身を約束するものではないし、俺もそういう約束はしない。

ヒゲ剃りまわりの話をもう少しすると、俺は剃刀負けしやすい体質で、剃った後の顔はしばらく機嫌が悪い。MONOMにしてからは、俺の場合、剃った直後に塗ってもしみるような不快感が出にくく、その後の乾燥も気になりにくくなった気がする。念のため繰り返すが、これは個人の体感であって効果を保証する話ではない。肌に合わないと感じたら使用をやめて、気になる症状が続くなら皮膚科に相談してほしい。市販品の感想文にできるのは、ここまでである。

そして最大の長所が「1本で終わる」ことだ。工程が一つなら、歯磨きと同じ無意識ゾーンに組み込める。俺の継続日数が過去最高を更新し続けている理由は、俺の意志が強くなったからではなく、要求される作業量が最小だからだ。継続の敵は面倒くささであり、面倒くささの正体は工程数である。

使い方も特筆すべき点がないくらいシンプルで、風呂上がりと朝の洗顔後に、適量を手に取って顔に馴染ませるだけ。強いて言えば、最初は量を控えめにして、乾燥が気になる部分にだけ重ねるのが俺の運用だ。120mLという容量も毎日使ってそう簡単には尽きないので、「最後まで使い切れる1本」という実感に貢献している。

さて、闇の部分も書いておく。

闇その1、価格。 ドラッグストアで数百円から買える化粧水と比べれば、明確に高い。「化粧水なんて水みたいなもんだろ」という価値観の人には、この差額を飲み込む理由がない。逆に、俺のように安い化粧水を3本化石にしてきた人間には、「使い切れる1本」のほうが結果的に安い、という理屈が成立する。使い切れなかった化粧品の実質単価は無限大だ。

闇その2、劇的な変化を期待すると肩透かし。 前述のとおり、これは「不快感が消える」タイプの良さであって、目に見える何かが起きるタイプの良さではない。ビフォーアフター的な期待で買うと、たぶん3日で飽きる。それはこの製品の問題ではなく、期待値の設定の問題だ。

闇その3、使用感の好みは分かれる。 香りやテクスチャの好みは、食べ物の好みと同じくらい個人差が出る領域だ。俺には快適でも、あなたに快適である保証はない。ここばかりは、試してみないと分からない。

総評すると、「肌を劇的に変える魔法」ではなく、「続けられる形に設計された保湿ケア」。そして俺の経験上、続かないケアはどんな高級品でも存在しないのと同じである。

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メンズスキンケアの選び方:続かない男の3類型

ここでロジカルに整理しよう。スキンケアが続かない男は、だいたい次の3類型に分類できる。自分がどれかを特定してから買うと、事故が減る。

(1)そもそも何も塗らない派。 「男の肌は放置が一番」という思想の持ち主。思想は自由だが、カサつきやヒリつきという実害がすでに出ているなら、思想より保湿を優先する余地はある。入門としては、工程一つのオールインワン型が一番ハードルが低い。

(2)意識高い多段階派。 化粧水、美容液、乳液、クリーム。フルコースを揃えた瞬間がモチベーションの頂点で、あとは下るだけ。風呂上がりに5分かかる、旅行に持っていくと洗面ポーチが膨らむ、どれか一つ切らすと全部やめる。装備が重いほど撤退が早いのは、登山も勉強法もスキンケアも同じである。

(3)オールインワン派。 工程を一つに圧縮し、「続くこと」だけに全振りする派閥。MONOMの高保湿タイプはここに刺さる。理論上の丁寧さでは多段階派に負けるのかもしれない。だが「実行された雑なケア」は「実行されない完璧なケア」に常に勝つ。これは俺が3本の化石から学んだ、数少ない真理である。

選び方の結論はこうだ。過去にスキンケアで一度でも挫折したことがあるなら、迷わずオールインワン型から入る。 多段階ケアは、1本を最後まで使い切る習慣ができてからの上級コンテンツでいい。

逆に、これを買わないほうがいい人も挙げておく。一、すでに多段階ケアが習慣化していて、それを楽しめている人。工程を減らす必要がない。二、特定の肌悩みで本気で悩んでいる人。市販品で自己流を続けるより、皮膚科に相談するほうが早くて確実だ。三、数百円の化粧水で何の不満もない人。その平和を壊す理由はどこにもない。

最後に、続けるための運用のコツを一つ。置き場所は洗面台の、歯ブラシの隣がいい。「スキンケアするぞ」と決意して棚から出すのではなく、歯を磨いたついでに視界に入って手が伸びる動線を作る。継続とは根性ではなく、動線設計である。

結論:「工程は一つまでの法則」

最後にまとめよう。今回俺が打ち立てたのは「工程は一つまでの法則」である。

男が新しい習慣を生活に組み込むとき、工程が一つなら定着の目がある。二つになった瞬間、継続率は坂道を転がり落ちる。これはスキンケアに限らず、筋トレも家計簿も英語学習も同じで、挫折の原因はいつだって「立派すぎる計画」だ。だから道具は、性能の理論値ではなく工程の少なさで選ぶ。

MONOMが俺の洗面所で化石にならなかったのは、要求される工程が一つだったからだ。意志の力を信じるな、工程の少なさを信じろ。これが3本の化石の上に立てた、俺の墓標である。価格やラインナップは変動があるので、現在の条件はリンク先で確認してほしい。あなたの洗面所の化石が3本になる前に、この法則を思い出してもらえたら幸いだ。

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